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MUSEUM ウイスキー(Whiskey)編
TOPMUSEUM お酒のミュージアム展ウイスキー(Whiskey)編
“ウイスキー(Whiskey)編”

蒸留酒の一つで、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、これを発酵させ蒸留したものである。「ウイスキー」の名称は、ラテン語のaqua vitae(アクア・ヴィテ、「命の水」の意)に由来する。このaqua vitaeは元々ぶどう酒を蒸留したもので、今でいうブランデーのことである。
産地などによって原材料や製法に違いが見られ、そのため以下のように区別される。
スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、カナディアンウイスキー、ジャパニーズウイスキーが世界の五大ウイスキーとされる。

■モルト・ウイスキー(Malt Whiskey)
モルト・ウイスキー(Malt Whiskey)
スコッチ・ウイスキーにおいては大麦麦芽(モルト)のみを原料とするもの。一般的に、単式蒸留釜で2回(ないし3回)蒸留する。少量生産に適しており、伝統的な製法。もっとも、大量生産や品質の安定が難しい。
アメリカン・ウイスキーにおいては、大麦が原料の51%以上を占めるもの。アメリカン・ウイスキーにおいては大麦のみを原料とするものをシングル・モルトウイスキーと呼ぶが、スコッチ・ウイスキーにおいては1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたものを指す。
■グレーン・ウイスキー(Grain Whiskey)
グレーン・ウイスキー(Grain Whiskey)
トウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料にするもの。連続式蒸留機による蒸留を経るため、モルトウイスキーに較べ香味に乏しく、通常はブレンデッドウイスキーに加えられ、風味を和らげる。しかし高級モルトウイスキー同様の長期熟成を行ったシングル・グレーンの最終商品も稀少ながら発売されている。
■ブレンデッド・ウイスキー(Blended Whiskey)
ブレンデッド・ウイスキー(Blended Whiskey)
スコッチ・ウイスキーにおいては、モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。大量生産や品質の安定に適している。アメリカン・ウイスキーにおいては、ストレート・ウイスキーに他のウイスキーまたはスピリッツを混ぜたものを指す。
■ライ・ウイスキー(Rye Whiskey)
主に北アメリカで生産される。ライ麦を主原料とする。カナダとアメリカ合衆国ではそれぞれ定義が異なる。
■コーン・ウイスキー(Corn Whiskey)
トウモロコシを原料とする。バーボン・ウイスキーのうち、原材料の80%以上にトウモロコシを用いたものを指す。
■スコッチ・ウイスキー(Scotch Whisky)
スコッチ・ウイスキー(Scotch Whisky)
英国スコットランドで造られるウイスキーをスコッチ・ウイスキーまたは単にスコッチと呼ぶ。
仕込みの際に、泥炭(ピート)で麦芽を燻蒸するため、独特の香気(スモーキー・フレーバー)があるのが特徴である。
■アイリッシュ・ウイスキー (Irish Whiskey)
アイリッシュ・ウイスキー (Irish Whiskey)
アイルランド(アイルランド共和国と英国北アイルランド)で造られるウイスキーをアイリッシュ・ウイスキーと呼ぶ。大麦麦芽のほか、未発芽の大麦やライ麦、小麦なども原料として使用する。
最大の特徴は、ピートによる燻蒸を行わないことと、単式蒸留器による蒸留回数が3回であること。これにより、一般的なスコッチウイスキーよりもまろやかな味わいに仕上がる。
■ウェルシュ・ウイスキー (Welsh Whiskey)
古くから英国ウェールズでもウイスキーは製造されていたが、1984年に一度この歴史が途絶えた。2000年に製造が再開され、2004年3月1日に出荷された。
■アメリカン・ウイスキー (American Whiskey)
アメリカ合衆国で醸造されるウイスキー。地域によって差があるが、他の地域のウイスキーではあまり用いられないトウモロコシを原料として用いる特色がある。
■バーボン・ウイスキー(Bourbon Whiskey)
バーボン・ウイスキー(Bourbon Whiskey)
ケンタッキー州バーボン郡を中心に造られるもので、単にバーボン (Bourbon) とも呼ばれる。トウモロコシを主原料(50%以上79.99%まで。80%以上はコーン・ウイスキーとして扱われる)とし、内側を焼き焦がしたオーク樽で2年以上熟成させる。
■テネシー・ウイスキー(Tennessee Whiskey)
テネシー・ウイスキー(Tennessee Whiskey)
テネシー州を中心に造られているウイスキー。広義のバーボン・ウイスキーに含まれることもある。バーボンとの違いは、蒸留したばかりの原酒を同州産のサトウカエデの炭で濾過した後に樽で熟成するところ。有名なブランドには「ジャックダニエル」(Jack Daniel's) などがある。
■カナディアン・ウイスキー(Canadian Whiskey)
カナダ原産。トウモロコシを主原料とするベース・ウイスキーとライ麦を主原料とするフレーバリング・ウイスキーをブレンドして作られ、アイリッシュ・ウイスキーより更におとなしい風味であることが一般的。一方で、少数だがスコッチスタイルのウイスキーも生産されている。
■ジャパニーズ・ウイスキー(Japanese Whiskey)
ジャパニーズ・ウイスキー(Japanese Whiskey)
1918年よりスコットランドに留学した竹鶴政孝によってスコッチ・ウイスキーの伝統的製法が持ち帰られたことが端緒である。竹鶴は壽屋(現サントリー)に在籍し、1923年開設の山崎蒸溜所の初代所長となり、のちにニッカウヰスキーを創業した人物である。当初竹鶴の目指した本格的なウイスキーは高価格に加えスコッチ直系の重厚な風味が逆に敬遠され、庶民が飲めるのはトリスをはじめとした安価なウイスキーであった。
その後サントリーとニッカの両社は独自の発展を遂げ、技術も向上し21世紀初頭には国際的な品評会で高い評価を収めることが増えている。