酒場街飲み路地裏探索

街コラム 第1回
TOP街コラム 第1回 変化し続けて賑わう街 中目黒
“変化し続けて賑わう街・中目黒”
生まれ変わる酒場の街
2002年に完成した中目黒ゲートタウン。以前この場所には、六天地と呼ばれた呑み屋街がありました。現在もビルの片隅に、名残である第六天社が鎮座しています。また東急線のガード下にもたくさんの飲食店が並んでいましたが、2008年に高架の耐震工事などが始まり、すべてなくなってしまいました(写真は以前のガード下の様子です)。これらにより「庶民の大きな酒場」としての中目黒のイメージは大きく変わっていくことになります。
2008年以前の中目黒ガード下の様子。
2008年以前の中目黒ガード下の様子。
服飾系ショップの進出と「食」の充実
近年の中目黒で目立ってきているのは、セレクトショップや古着屋さん、あるいは帽子やバッグなどのファッション関係のお店です。中目黒は隣の代官山から続く「おしゃれの街」でもあるのです。
雑貨・インテリアを扱うお店も点在していて、女性のお客さんも増えています。またそれに合わせるように、独創的な「食」の店も次々と開業され、ランチタイムや夕刻にはおいしそうな匂いがあちこちから漂っています。これらのお店の多くが、昔からの商店街の中にあるというのも中目黒のおもしろいところです。
“散策家の視点:中目黒は、谷にある!”
川沿いに急成長した街
よく知られているように目黒川沿いには桜並木があり、桜まつりが毎年開催されています。支流の蛇崩川も緑道化され、繁華街と水辺・緑地が近くにあるのが中目黒の特徴のひとつです。
最後まで田畑が残っていて開発の余地があり、排水の利便の良かった川沿いの谷の土地に商店街ができる例が、東京にはたくさんあります。中目黒はこうした地形を味わう散策には持って来いの場所ですね。
繁華街と水辺・緑地が近くにあるのが中目黒の特徴。支流の蛇崩川も緑道化されている。
繁華街と水辺・緑地が近くにあるのが中目黒の特徴。支流の蛇崩川も緑道化されている。
景観に変化をもたらす坂・階段
駅とお店の往復ではまず意識しないかもしれませんが、中目黒の商店街の背後には急な坂道や階段がいくつもあり、それを登った高台には静かな住宅街が広がっています。階段から見下ろす中目黒の風景は、深い谷の地形を感じることができて味わい深いものです。いくつかの坂をご紹介しましょう。
■住宅街のふたつの階段坂
諏訪山の住宅地から蛇崩川に降りてくる階段がふたつあります。広いほうの階段は駅に近く、買い物へ行く人・買い物を済ませた人が昇り降りしています。
もう1本は西側にあるとても狭い路地のような階段坂で、1段の段差もまちまちです。通る人も少なく、秘密の抜け道のような雰囲気があります。
■目切坂
代官山方面に続く古い道で、タクシーがよく通り抜けていきます。多くの木々に囲まれた坂でもあり、坂下の空き地にはみかんや桜の木があって、通る人の目を楽しませています。また坂上には道しるべのお地蔵さんがいらっしゃって、こんにちも坂を見守っています。
“中目黒の各商店街の紹介”
目黒銀座商店街協同組合
60年以上の歴史を誇る商店街で、全長700mほどのゆったりとした通りに、食料品などの昔ながらの生活向け商店・近年増加した服飾関係のショップ・そして独創的な飲食店が混在している、活気ある商店街です。現代的な意味で「なんでも揃う」を実現している、東京でも数少ないタイプの商店街です。子ども連れや外国人の利用客もよく見かけます。
かつては馬での輸送業や牧場が多かった地域で、一本北に入ったところには目黒馬頭観音があります。
交通:中目黒駅 南東側すぐ
公式サイト http://www.e-nakameguro.com/
中目黒駅西銀座商店街振興組合
東急東横線の高架西側、2本の並行する街路にまたがった商店街です。ガード下のお店は鉄道工事でなくなってしまいましたが、レトロな雰囲気を醸し出す丸い街灯の下、今も個性のある飲食店が根付いています。スーパーのある広いほうの通りには、かつて水路がありました。街ができる前、比較的早くからこの道が開かれ、以降長いあいだ地域生活に欠かせない通りになっています。
交通:中目黒駅 北西側すぐ
中目黒駅前商店街振興組合
中目黒GTプラザ商店会
表記: 写真&文章:散策家・志歌寿ケイト