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お店紹介ファイル
TOPお店紹介ファイルNo.011 大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
お酒が好きな人ならば、誰しも一軒や二軒くらいは人を連れてきて自慢したい行きつけのお店、あるいはたまにしか行かないけれど思い出が詰まったお店、なんていうのを持っているもの。インターネット上に数多ある匿名投稿の飲食店評価サイトから探すよりも、友人・知人にそんなお店を紹介してもらった方が、本当にいい店と高確率で出会え、楽しい時間を過ごせるのではないだろうか。ということで、今回は『大崎いっとこ新聞』というご当地WEBマガジンの記者の方に、品川区大崎でおすすめの飲み屋を紹介してもらった。
大崎のWEBマガジンの記者が薦める、駅前のイワシ料理店
とある旅好きの友人が、「旅先でうまい飲み屋を探す時に、タクシーの運転手に聞くのは間違いだ。なぜなら彼らは運転手なので酒を飲めないからだ」と、力強く語っていた。確かに運転手さんって実際にはそのあたりで飲み食いしてないかもね。じゃあ誰に聞くのがいいんだろうと思ってたところで、たまたま知り合ったのが大崎のご当地WEBマガジンの記者をやっている永田さんだ。大崎というエリアにこだわって取材しているだけに、うまい飲み屋についても詳しいだろうと、御案内いただいた次第である。永田さんに連れてきていただいたのは、東口の階段を降りてすぐの場所にある『味楽』というお店。どうやらイワシ料理が看板メニューのようだ。目黒のサンマならぬ大崎のイワシである。
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
大崎駅からほぼ直結の場所にあります。
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
落語家さんみたいな店名が素敵。
玉置:「永田さんは大崎いっとこ新聞の記者ということですが、それが仕事っていう訳ではないですよね?」

永田:「はい。本職である会社の仕事とは関係なく、まったくのボランティアです。一年くらい前に地域密着メディアについてのトークイベントに参加して、たまたま隣に座っていたのがいっとこ新聞の代表の天田さんだったんです。私が『将来的に地域活性化になるメディアを作れたらと思っている』と話したら、『大崎のポータルサイトを作りたいので、ウェブデザインができるなら協力してくれないか?』 ということで、 ぜひやらせてくださいと」

玉置:「そして記者としても参加するようになったんですね。もともと大崎には詳しかったんですか?」

永田:「ちょっと前に引っ越しちゃったんですが、最近まで品川区の西大井に住んでいました。図書館とかがあるのは大崎なので、散歩がてらフラリときたり、乗り換えで使ったり。まあでも時々通りかかるくらいの関わりでしたね。まさか大崎にどっぷり関わることになるとは思わなかったです」

玉置:「でも続いているんだから、楽しいんでしょうね」

永田:「お酒を飲めるスタッフが私だけなので、こういう飲み屋の取材は私がやるしかないだろうと、なるべくいくようにしています」

玉置:「それは楽しそうだ」
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
とりあえずビールで乾杯!
玉置:「それにしても、この店ってびっくりするくらい駅前ですね」

永田:「駅前の再開発から、ぽっかりと抜けたようなスポットですよね。線路沿い過ぎて、高い建物が作れなかったのかな。電車からもよく見えるので、いっとこ新聞の記者をはじめる前から気になっていた店ですが、実は夜に来るのは初めてなんですよ」

玉置:「いかにもサラリーマンのための飲み屋っていう感じの店ですが、メインがイワシ料理なんですよね」

永田:「もともとイワシの専門店という訳ではなかったんですが、ここのイワシ料理が人気で評判になったので、自然と看板になったそうです。イワシ以外にも、アジとかサバもメニューにありますよ」

玉置:「おお、やった。実は青魚が好きなんですよ。イワシだけでフルコースができるくらいメニューがあって、それをアジ、サンマ、サバが支えているじゃないですか。これは素晴らしい」

永田:「青魚は足が速いから、これだけ刺身が揃う店はなかなかないですよ。ランチもすごい人気で、限定メニューは開店してすぐに売り切れるみたいです」
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
青魚だけで構成された見開きページ。
クオリティの高い青魚を食べながら大崎の魅力を伺う
玉置:「ぼくは昔、大崎の隣の五反田に勤めていたんですが、大崎についてはほとんど知らないです。はじめて大崎駅に降りたかも。ここはどんな街なんですか?」

永田:「五反田と品川に挟まれて、印象が薄い場所かもしれませんね。名物とかあまりないし。昔は町工場が多くて、どこも閉まるのが早いから、すぐに真っ暗になっちゃって、『お先真っ暗、大崎』っていわれていたそうです」

玉置:「今はきっちりしたオフィス街というイメージですね」

永田:「東口にはゲートシティ、ニューシティ、西口にはシンクパーク、ソニー・ウィズシティなどオフィスビルが多いですが、ちょっと歩くと昔からの住宅地も多いです。羽田空港や新幹線が停車する品川駅も近く、お台場方面に行くりんかい線も通っています。交通の便はとても良いので、再開発が進んで最近はタワーマンションも増えてきています」

玉置:「もし住むとしたら、買い物したり飲み歩けるような商店街とかあるんですか?」

永田:「15分ほど歩いて戸越銀座まで出れば有名な商店街もありますが、大崎の駅前にはいわゆる商店街はないですね。ポツポツある飲み屋とかも閉店の早い店が多いですが、大崎広小路なんかも歩いていけるし、五反田で飲んだくれてもタクシーですぐですよ」

玉置:「なるほどー」

永田:「仲良くなった大崎駅西口商店会の幹部の方は、『お先真っ暗の大崎から、この先大崎でがんばろう!』って張り切っています」

玉置:「おお、がんばれ!品川と五反田に挟まれた駅!」

永田:「たとえばコミケとかでりんかい線を使うなら、打ち上げは大崎が絶対おすすめ。りんかい線からJRへの乗り換えは、大崎駅で一度降りても、料金は変わりませんから」

玉置:「国際展示場の周辺は店も少ないし混んじゃうので、大崎に移動してから飲むのはいいかもしれませんね」
玉置:「ところで失礼ですが、記事にするような大崎のネタってそんなにたくさんあるんですか?」

永田:「これが意外とあるんですよ!ほぼ毎日更新できるくらい!」

玉置:「えー、八百屋でバナナが安くなりましたか、そんなんじゃないですか?」

永田:「いやいや、大崎のどこどこにいっておいしいランチを食べましたとか、夜はこんな店で食べましたとか」

玉置:「食べてばっかりだ」
永田:「食べるだけっていうのは冗談ですけど、駅から半径5キロくらいがいっとこ新聞の圏内ですからね。どこの公園で桜が咲いたとか、そういう情報がいいのかなって思っています」

玉置:「町内会の回覧板とか、本来の意味での掲示板みたいな役割なのかもしれないですね」

永田:「狭く、深く、いきたいです。それこそ迷子の猫がいるからみんな探してねとか」

玉置:「子猫が生まれたから飼い主募集とか」

永田:「大崎のサイトなら大崎の人がやっぱり見ているので、ここで情報がつながるかもしれないじゃないですか」

玉置:「狭い範囲からこそ、その情報に意味があると」

永田:「あと、大崎のご当地キャラのニュースも多いですね」

玉置:「え、大崎にご当地キャラっているんですか?」

永田:「はい、大崎一番太郎っていうのがいます!」

玉置:「一番太郎……キャベツ太郎なら知ってます」

永田:「この前のイベントで撮った写真がありますよ。右の緑のが大崎一番太郎で、一番左が戸越銀次郎。そしてピンクが立正大学のノンコちゃんと、百反坂のスパンキー。これが品川ご当地キャラ四兄弟です!」
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
スパンキーの声優オーディションの様子だそうです。声優の存在を認めていいのか。
玉置:「ほほう、みんな同じ系統の顔をしてますね」

永田:「ははは。犬山秋彦さんというデザイナーさんが全部デザインをされているので、犬山兄弟とも呼ばれています」

玉置:「なるほどー」
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
イワシのタタキ。味噌が入っていてうまいのよ。
一口サイズのアジフライと鰯粉入りうどん
玉置:「永田さん、けっこう飲む回数は多いんですか?」

永田:「仕事がちょっと忙しいので、なるたけあんまり一人ではいかないようにセーブしているんですが、制限がなければいくらでもいきたくなっちゃうタイプです。ひとりで渋谷ののんべい横丁とか、新宿の思い出横丁にいったり。ああいう感じが好きなんですよ~」

玉置:「へー。けっこう見かけによらないもんですね」
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
刺身系がどれもうまいので、ひさしぶりに日本酒でも飲みましょうか。
永田:「一番最初は友達とかに連れて行ってもらうんですけど、次からは一人でもいけるかなって。もし微妙な店にあたっても、一杯だけ飲んで次にいけばいいし」

玉置:「なんだか全体的にフットワークが軽いですね」

永田:「大崎もいいところがたくさんありますが、たとえば品川区内でちょっと足を延ばしてみるなら、京急線の沿線なんて飲むには最高ですよ。公営ギャンブルのある街は飲み屋が充実していて、競馬場のある大井町は肉屋の前で焼き鳥を食べながらビールを飲める店があるんですよ。平和島には競艇場があるし、もうちょっと先には川崎の競馬場がある。鶴見なんかも昔は競輪場があったんで穴場です!」

玉置:「ギャンブルだけに穴場と。前に川口のオートレース場でちょっと飲みましたけど、ああいう場所は独特の雰囲気がありますよね」

永田:「ガラはよくないので、友達の女の子には薦めないですけど、自分は好き!今住んでいるところも、午後3時から飲める店があるんですよね。それちょっと早くない?って(笑顔でニッコリ)!」

玉置:「それはけしからんですね(ニッコリを返しながら)!さて次はアジフライいきましょうか」

永田:「いいですねー」

玉置:「ツマミを頼んで、『いいですねー』って言われるとうれしいなあ。これでイワシ、サバ、アジという青魚トライスロンの達成ですよ」

永田:「この店なら、きっと秋だったらサンマもおいしいんだろうなー」

玉置:「絶対うまいですね。品川ご当地キャラ四兄弟にも負けない青魚四兄弟の誕生だ」
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
日本酒を頼んでおいてアジフライを頼んでしまった。シェアできる一口サイズなのがツマミにはいいね。
玉置:「最近は赤羽とか立石の、ちょっとディープな街の飲み屋もなんだかんだブームですね」

永田:「朝から飲めるようなね。ああいうの夢ですねー。仕事はそのために有給休暇をとって、一応罪滅ぼし的に皇居の周りを走ったりして、喉をしっかりと乾かして、明るいうちから飲んで、寝る」

玉置:「皇居ランと昼酒って、すごい組み合わせだ」

永田:「割とすぐ叶いそうな夢なんですけど、なかなかねー」

玉置:「有給休暇の申請書に理由欄があれば、ぜひ『昼酒のため』って書いてほしいですね」

永田:「怒られそー」

玉置:「あえて。良くも悪くも会社での立ち位置が決まりますよ、きっと」

永田:「あいつ大丈夫なのかって噂になりますね。なにか悩んでいるんじゃないかって」

玉置:「いやいや、みんなやさしくしてくれますよ」

永田:「腫物を触るようにね……」
永田:「あのざるうどん、頼んでみます?」

玉置:「そりゃもう、ぜひ。あと青魚の王様、ブリ大根もぜひ」
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
ドーンとやってきたボリュームのあるブリ大根。
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
これがイワシの入ったざるうどん。
永田:「お蕎麦みたいな色ですね。うずらの卵がついている!」

玉置:「野菜の粉末入りのうどんとかは食べたことありますけど、さすがにイワシの粉入りって初めてですね。麺にダシが効いてそう」

永田:「ズズズゥ。おお、おいしい!なんだか練り物の味がしますよ!カマボコとかみたいな!」

玉置:「ズルズズ。あら、本当だ。思っていたよりもイワシで、これって練り物の延長線上ですね。味は静岡の黒ハンペンが近いかなー。喉越しがツルツルしたハンペン。これは脳が混乱してうまい!」

永田:「うどんなのか、練り物なのか。これだけランチでドーンと食べたいなー」

玉置:「これにさつま揚げとか乗っけて、どっちがどっちだかわからなくしたいです」

永田:「ちくわ天とかね」

玉置:「オール練り物ランチ!」
大崎の地域密着記者が教えるイワシ料理の店、味楽
大将、ごちそうさまでした!
という感じで、青い魚がとってもおいしいお店でした。

DHAやEPAが足りてないなという人は、ぜひ足を運んでみてください。
店名:いわし料理の店 味楽
営業時間:[月~金]11:30~14:00/17:00~01:00 [土]17:00~24:00
定休日:日曜・祝日
住所:東京都品川区大崎1-21-4
アクセス:JR大崎駅北改札口を出て東口階段降りてすぐ
電話:03-3494-0335
  • 玉置豊

    玉置豊
  • 趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理の自称フリーライター。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。お酒は弱いんだけれど大好きというツンデレ体質。

    http://www.hyouhon.com/